店舗仲介の不動産会社が語る！名古屋で長く続くお店の共通点

2025.03.18コラム

【はじめに】

名古屋で店舗を開業しても、数年で閉店してしまうお店も少なくありません。

一方で、同じ立地・同じ業種でも10年以上続くお店も存在します。
この違いは、単に「立地」や「価格」だけでは説明できません。
長く続く店舗には、物件選び・経営姿勢・地域との関わり方などに共通点があります。

この記事では、名古屋の店舗仲介を多く手がけてきた不動産会社の視点から、「成功し、続くお店」の特徴を5つ紹介します。

1. 立地よりも“エリアとの相性”を重視している

人気エリアに出せば必ず成功するというわけではありません。
長く続くお店は、**立地の人気よりも「業種とエリアの相性」**を重視する場合があります。

例として、
・オフィス街では「ランチ中心・短時間利用型」
・住宅街では「リピート来店型・地域密着型」
・繁華街では「トレンド型・夜間営業型」

などが挙げられます。ターゲットを明確にしてエリアを選びましょう。

2. 初期費用を抑え、運転資金を確保している

開業時に全力投資をしてしまうと、数ヶ月後に資金が尽きてしまうケースが多いです。
長く続くお店ほど、保証金や内装費を抑えて運転資金を厚く残しているのが特徴です。

たとえば居抜き物件を上手に活用したり、賃貸条件の交渉で月額コストを抑えたりと、最初から「継続できる経営計画」を立てています。

3. オーナー・管理会社との関係を大切にしている

意外と見落とされがちなのが、物件の貸主との関係です。

長く続く店舗は、契約後もオーナーや管理会社と良好な関係を築いています。
・修繕やメンテナンスの相談をこまめに行う
・家賃や更新の連絡を丁寧に対応する
・地域のルールを守り、信頼を得る

この積み重ねが「長く使いやすい物件」につながります。

4. 地域のイベントやコミュニティに参加している

名古屋の商店街や地域イベントは、地域に根付いたビジネスをする上で欠かせません。

長く続くお店ほど、地域とのつながりを大切にしています。
・近隣店舗との協力企画やコラボ
・地域祭りやマルシェへの参加
・SNSを活用して地元の発信を行う

「地域の一部として認知される」ことで、安定したリピーターが生まれます。

5. 定期的な改善とアップデートを続けている

成功しているお店は、常に「次の一手」を考えています。

メニューやサービスを少しずつ変え、飽きられない工夫を続けています。
・季節限定のメニューやキャンペーンを実施
・内装を定期的にメンテナンス
・顧客の声を取り入れてサービスを改善

現状維持ではなく、「変化し続ける姿勢」こそが長く続く秘訣です。

まとめ

長く続くお店には、以下のような共通点があります。
・立地よりも業種とエリアの相性を重視する
・初期費用を抑えて運転資金を残す
・貸主・管理会社との信頼関係を築く
・地域とつながる努力を続ける
・定期的に改善し、変化を恐れない

成功とは「最初の勢い」ではなく、「続ける力」。
日々の積み重ねが、10年後も愛されるお店を作ります。