名古屋・中区で店舗を探す前に知っておきたい!失敗しない物件選びのコツ
2025.01.14コラム
はじめに
名古屋市中区は、栄・伏見・大須といった商業エリアが集まる人気の開業エリア。
飲食店・美容室・カフェなど、あらゆる業種の出店希望者が集まるため、
店舗選びでは「立地」と「条件」のバランスがとても重要です。
しかし実際には、
「思ったより賃料が高い」「人通りはあるのに客層が合わない」
といった“物件選びの失敗”が後から発覚することも。
この記事では、中区で店舗を探すときに知っておくべきポイントを、
分かりやすく整理してお伝えします。
1. 店舗探しは「目的」から逆算する
最初にやりがちな失敗は、目的を決める前に物件を探し始めること。
「どんなお客様をターゲットにしたいか」を決めることが、成功の第一歩です。
― カフェ・飲食店なら → 通行量や人の滞留時間を重視
― 美容室・サロンなら → 周辺の住宅密度やリピート率を重視
― 物販・アパレルなら → 視認性・導線の分かりやすさを重視
開業目的と客層を明確にすることで、エリア選びの方向性がはっきりします。
2. エリア選びは「通行量 × 客層」で決める
同じ中区でも、エリアによって人の動きや客層は大きく違います。
【栄エリア】
・人通りが非常に多く、昼も夜も賑やか
・ブランド店や大型チェーン店に向き
【伏見エリア】
・オフィス街中心で、平日のランチ需要が高い
・夜はやや静かで、昼型ビジネス向き
【大須エリア】
・観光客や若者が多く、古着などの個性派ショップに人気
・SNS映え、流行りの店舗に向いている
【矢場町・上前津エリア】
・賑やかだが栄エリアよりは家賃が抑えられる
・美容室やネイルサロンなどが多い
【金山エリア】
・総合駅があるが、名古屋駅周辺よりは家賃相場が安い
・アクセスが良く、幅広い年齢層が往来する
ワンポイント:
実際に「昼・夜」「平日・休日」で現地を歩いて、
ターゲット層がどれだけ通っているかを確認しましょう。
3. 居抜き物件とスケルトン物件の違い
店舗には大きく2種類あります。
【居抜き物件】
・前の店舗設備(厨房・椅子・照明など)が残っている
・初期費用を抑えられる
・ただし内装が自分の業態に合わない場合、改装費がかさむことも
【スケルトン物件】
・すべて解体済みの“空の箱”状態
・自由に設計できる反面、内装工事費が高く、オープンまで時間がかかる
飲食店や美容室は内装工事に多くの費用がかかるため、初期投資を抑えたい人には居抜き物件は狙い目となります。
4. 内見時に確認しておきたい6つのポイント
実際に物件を見に行ったときは、次の6つを必ずチェックしましょう。
1. 電気・ガス・水道の容量が足りるか
2. 排水・ダクトの位置は業種に合っているか
3. 天井の高さや梁の位置は問題ないか
4. 周囲の騒音・臭気などの環境は良好か
5. 原状回復(退去時の修復)条件はどうなっているか
6. 看板の取付け位置はどうなっているか
→ 特に飲食業の場合、ガス容量や換気設備が不足していると後から大きな工事が必要になることがあります。
5. 契約前に見落としやすい注意点
契約書をよく読まずにサインしてしまうと、トラブルのもとになります。
次の項目は必ず確認しておきましょう。
・保証金の返還条件
・中途解約の違約金
・更新料の有無
・共益費や看板使用料などの追加費用
・景観規制・消防・風営法による制約
→ 名古屋市中心部では、外観・看板デザインに制限がある建物も多いので注意が必要です。
6. 不動産会社は「店舗専門の仲介業者」を選ぶ
店舗探しをサポートしてくれる不動産会社にも得意分野があります。
住宅専門ではなく、テナント・店舗専門の不動産会社に相談しましょう。
店舗専門の会社なら、
・非公開物件の情報を持っている
・造作譲渡や保証金交渉に慣れている
・開業スケジュールを踏まえた提案ができる
・経験と実績が豊富
・問題解決能力が高い
「名古屋 中区 店舗 仲介」などで検索して、
複数の会社を比較してみると良いでしょう。
7. 余裕を持った開業スケジュールを
店舗探しからオープンまで、少なくとも3〜6ヶ月は見ておきましょう。
おおまかな流れは以下の通りです。
・物件探しと内見 … 約1〜2ヶ月
・契約・設計・見積り … 約1ヶ月
・内装工事と保健所申請 … 約1〜2ヶ月
・オープン準備 … 約2週間
→ 「内装工事が間に合わない」「申請に時間がかかった」など、
想定外の遅れが出やすいため、余裕を持つことが大切です。
まとめ
名古屋・中区は立地によって客層も賃料も大きく変わるエリアです。
失敗しないためには、次の4つを意識しましょう。
1. 店舗の目的を明確にする
2. 通行量とターゲット層を見極める
3. 居抜き・スケルトンの違いを理解する
4. 契約内容をしっかり確認する
エリア特性を理解し、開業までの流れを計画的に進めれば、
理想の店舗を見つけることができます。
物件選びで失敗しないためのヒント
名古屋市中区で店舗を探すなら、業種ごとに適したエリアを選ぶのがポイント。
栄・伏見・大須・金山で人通りや客層を比較し、居抜き・スケルトンの違いを理解して契約条件を確認しましょう。
不動産会社は店舗専門を選び、余裕のあるスケジュールで進めましょう。
