Blog日建ブログ

  1. 中区の店舗を借りるとき|賃貸借契約でよくあるトラブル5選と回避方法

中区の店舗を借りるとき|賃貸借契約でよくあるトラブル5選と回避方法

2025.01.28コラム

中区の店舗を借りるとき|賃貸借契約でよくあるトラブル5選と回避方法

はじめに

名古屋市中区で店舗を借りる際、最も注意すべきなのが「賃貸借契約の内容」です。
契約時には気づきにくい条件が、開業後に思わぬトラブルにつながることがあります。
この記事では、中区で実際によくある店舗賃貸のトラブルを5つ紹介し、
それぞれの回避方法をわかりやすく解説します。

1. 保証金・敷金の返還トラブル

店舗契約では「保証金」や「敷金」が大きな金額になるため、退去時の返金でもめるケースが多くあります。
特に、原状回復の範囲や修繕負担が明確にされていないと、トラブルに発展しやすいです。

回避方法
・契約書に「原状回復の範囲」を具体的に記載してもらう
・引き渡し時の初期状態を写真で記録しておく
・前入居者の残置物か、オーナー所有の設備かを明確にしておく
・退去時の立ち会いを必ず実施する

ポイント
契約前に「経年劣化は貸主負担」「設備破損は借主負担」など、
線引きを明確にしておくことで不要な請求を防げます。

2. 設備の不具合による営業停止

入居後に、エアコンや給排水、電気設備などに不具合が見つかり、営業できなくなるケースがあります。
居抜き物件の場合、設備の経年劣化が原因になることも少なくありません。

回避方法
・契約前に動作確認を行う(電気・水道・ガスは必ず試運転)
・設備保証が誰の負担かを明記する
・故障時の修理費用分担を事前に確認する

ポイント
内見時に「営業に支障が出るレベルの設備不具合がないか」をチェックすることが重要です。

3. 契約期間と中途解約の誤解

店舗契約では、一般住宅と異なり「中途解約」が制限されるケースがあります。
たとえば「契約期間2年・中途解約不可」「途中解約は6ヶ月前通知」などの条件です。

回避方法
・契約期間・解約条件を必ず確認する
・中途解約の違約金や通知期間を明記する
・万一の撤退リスクを考え、短期契約や更新可の物件も検討

ポイント
事業が軌道に乗らなかった場合でも、契約期間中は賃料を支払う義務が発生することがあります。
柔軟な契約条件の物件を選びましょう。

4. 騒音・臭気など近隣トラブル

飲食店や美容室などでは、営業中の騒音・臭気・排水などが原因で近隣とトラブルになることがあります。
とくに中区の繁華街エリアでは、住居兼用ビルも多いため注意が必要です。

回避方法
・物件の上下階や隣接店舗の業態を事前に確認する
・臭気・防音・排水の工事計画をオーナーに共有する
・開業前に管理会社や近隣店舗へ挨拶を行う

ポイント
トラブルを未然に防ぐ「コミュニケーション」と「報告」が重要です。

5. 看板・外装工事に関する制限

中区では、ビルオーナーや景観法、商店街組合によって看板や外装のデザインが制限されていることがあります。
「目立つ看板を設置できない」「照明がNG」など、開業後に発覚して困るケースも少なくありません。

回避方法
・契約前に看板設置の可否を確認する
・外装デザインをオーナーに事前承認してもらう
・規約がある場合は必ず内容を読む

ポイント
集客に直結する「見せ方」の自由度を確認することで、無駄なデザイン費用を防げます。

まとめ

店舗契約は、開業前の最も重要なステップの一つです。
特に中区のように人気エリアでは、条件が多様で見落としやすい点もあります。

・保証金・敷金の取り扱い
・設備不具合の責任範囲
・契約期間と解約条件
・近隣トラブル対策
・看板・外装制限

これらを契約前にしっかり確認しておくことで、安心して店舗運営をスタートできます。

トラブルを防ぐためのヒント

店舗契約では「急いで契約しない」「不明点は必ず書面で残す」ことが基本です。
名古屋市中区のような人気エリアほど、物件の動きが早いため焦りがちですが、
一つひとつの条件を丁寧に確認することが、長期的な成功につながります。

LINE

関連記事

記事一覧に戻る

CONTACTお問い合わせ

不動産のことであれば、
日建コーポレーション!何かあればお気軽にご質問下さい。