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居抜きを探す前に知っておきたい、美容室にちょうどよい坪数
2025.06.03コラム
「何坪あれば美容室はできるのか?」というよくある疑問
美容室の居抜き物件を探していると、
多くの方が最初に悩むのが「坪数」です。
• 小さすぎると窮屈そう
• 大きすぎると家賃が不安
• 何が正解なのか分からない
実務の現場でも、
「とりあえず◯坪くらいかな?」という感覚で探し始めてしまう方は少なくありません。
しかし、坪数は
経営スタイル・人員・将来像によって“ちょうどよさ”が大きく変わる要素です。
美容室の坪数に「正解」はない
まず前提として知っておいてほしいのは、
美容室に絶対的な適正坪数は存在しないということです。
同じ坪数でも、
• セット面の数
• スタッフ人数
• 動線設計
• 待合スペースの有無
によって、使い勝手はまったく変わります。
そのため、
「何坪あれば成功する」という考え方は、
実務ではあまり意味を持ちません。
名古屋で多い美容室の坪数感(実務ベース)
あくまで実務上よく見かける目安として、
以下のようなレンジがあります。
• 10〜15坪前後
o 1人〜2人運営
o セット面2〜3席
o 最小限・固定客中心
• 15〜25坪前後
o 2〜4人運営
o セット面3〜5席
o 居抜きで最も多いゾーン
• 25〜35坪前後
o スタッフ複数名
o 面貸し・将来拡張を視野
o 家賃・初期費用が重くなりがち
居抜き物件として出やすいのは、
15〜25坪前後が圧倒的に多い印象です。
坪数を決める前に考えるべきこと
坪数選びで重要なのは、
「広さ」そのものよりも、以下の点です。
① 何人で、どう運営するのか
• 1人で長くやるのか
• スタッフを増やす予定があるのか
• 面貸しを考えているのか
これによって必要な坪数は大きく変わります。
② 固定費として耐えられる家賃か
坪数が増えるほど、家賃は基本的に上がります。
• 売上に対して家賃が重くならないか
• 閑散期でも耐えられるか
この視点が抜けると、
「広いけど苦しい店」になりやすくなります。
③ 居抜きのレイアウトを活かせるか
居抜き物件の場合、
• 既存のセット面配置
• シャンプー動線
• バックヤードの位置
を大きく変えられないケースもあります。
坪数だけで判断せず、
**「今の形をどう使えるか」**を見ることが重要です。
小さめの坪数が向いている人
以下に当てはまる場合、
無理に広さを求める必要はありません。
• 既存客中心
• SNS・紹介集客
• 1人または少人数運営
• 初期費用を抑えたい
この場合、
10〜20坪前後の居抜きは非常に相性が良い選択肢になります。
「将来のために広め」は本当に必要か
よくある考えが、
「将来のことを考えて、少し広めに」という判断です。
ただし実務では、
• 想定ほど人を増やさない
• 面貸しがうまく回らない
• 広さを持て余す
といったケースも多く見られます。
まずは
“今の自分にちょうどいいサイズ”
から始める方が、結果的に安定しやすい傾向があります。
Q&A|美容室の坪数に関するよくある質問
Q1. 最低何坪あれば美容室はできますか?
A. 条件次第ですが、10坪前後でも可能です。
ただし、レイアウトと設備条件が重要になります。
Q2. 居抜きなら狭くても問題ありませんか?
A. 問題ないケースも多いです。
既存設備を活かせれば、狭さがデメリットにならないこともあります。
Q3. 広い方が売上は上がりますか?
A. 必ずしも比例しません。
広さよりも稼働率・客単価・回転の方が重要です。
Q4. 坪数は誰に相談して決めるべきですか?
A. 美容室の居抜きを扱った経験がある仲介担当に相談するのが現実的です。
まとめ:坪数は「理想」より「現実」で考える
名古屋で美容室の居抜きを探す際、
• 広い方が良さそう
• 小さいと不安
という感覚だけで坪数を決めると、
経営が苦しくなることがあります。
• 今の運営スタイル
• 固定費の耐性
• 居抜きの活かしやすさ
これらを踏まえた
**“ちょうどよい坪数”**を選ぶことが、
無理のない開業・移転につながります。