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なぜ名古屋では駅近の店舗賃貸が選ばれる?人気の理由と実務から見た出店傾向
2025.09.08コラム
名古屋で店舗賃貸を探していると、「駅近」という条件が物件情報のいたるところに登場します。
「名古屋は車社会だから駅近は関係ない」と思われがちですが、実際に店舗仲介の現場で物件をご案内していると、駅に近い立地への需要は今も根強く続いています。
本記事では、なぜ名古屋で駅近の店舗賃貸が選ばれ続けているのか、その背景と実務上の傾向を整理します。
名古屋の商業エリアは「駅中心」に形成されてきた
名古屋の商業エリアは、名古屋駅・栄・金山・千種といった主要駅を核に発展してきた歴史があります。
ターミナル駅や乗換駅の周辺には、オフィスビル・商業施設・飲食街が集積し、人の流れが自然に生まれる構造になっています。
仲介の実務でも、「この通りは何の駅から何分ですか?」という質問は必ずといっていいほど出てきます。
出店を検討する方にとって、駅からの距離は物件の価値を測る第一の基準になっているのです。
そのため、駅近という条件は「交通の便がいい」という意味だけでなく、「商圏の核に近い」という意味を持っています。
車社会でも「駅近」が選ばれる理由
名古屋が車社会であることは事実です。しかし、店舗への来店動線がすべて車というわけではありません。
現場で見ていると、時間帯によって来店者の属性は大きく変化しています。
•平日の昼間:近隣オフィスの会社員・ランチ利用者
•夕方以降:電車通勤の帰宅途中の方
•週末:電車や地下鉄を使って来街する買い物客・観光客
駅近店舗の強みは、こうした複数の客層を一つの立地でカバーできる点にあります。
特定の移動手段に頼らず、異なる時間帯の需要をまんべんなく取り込めるため、売上が安定しやすいという特徴があります。
仲介経験からの一言:「車でも来られるし電車でも来られる」という立地の柔軟性は、飲食業はもちろん美容室やサービス業のオーナーが重視するポイントの一つです。
駅近店舗が選ばれる実務上の理由
実際に物件探しをされる方からよく聞く「駅近を選ぶ理由」をまとめると、次のような点が挙がります。
•目的来店しやすい:「〇〇駅から徒歩3分」と伝えるだけで場所が伝わる
•初めての来店でも迷いにくい:新規客の心理的ハードルを下げられる
•天候の影響を受けにくい:地下通路や駅ビルと連携した立地は特に有利
•開業当初の認知コストを抑えやすい:人通りがあるため、看板だけでも一定の認知が取れる
特に開業間もない段階では、広告費を大きくかけられないことが多く、「立地が勝手に集客してくれる」という駅近の特性は、経営の安全弁としても機能します。
最近の駅近出店で変わってきた傾向
店舗仲介の現場では、ここ数年で出店スタイルに変化が出てきています。
以前は「広い区画で一等地の路面店」という形が多かったのに対し、最近は規模よりも立地を優先する傾向が強まっています。
具体的には、駅から徒歩3分以内の小型区画(10〜20坪程度)や、ビルの2階・3階といった基準階への問い合わせが増えています。
専門性の高いサービス業や、ターゲットを絞った業態では、「広くなくても駅近がいい」という考え方が定着しつつあります。
また、SNSや予約サイトで事前に調べてから来店するケースが増えたことも影響しています。
「地図で見たときに分かりやすい場所かどうか」が来店の判断材料になっており、駅名で住所を説明しやすい立地は、オンライン集客との相性も良い傾向があります。
「駅近なのに選ばれにくい」立地も存在する
一方で、駅から近くても実際の集客につながりにくい物件も少なくありません。
現場では次のような条件が重なると、問い合わせが少ない傾向があります。
•主要改札からの動線に乗っていない(裏口・使われにくい出口側に面している)
•視認性が極端に低い(路地奥・地下・看板が出せない物件)
•周辺に人が滞留しない(通り抜けるだけで立ち止まらない動線)
•同業の競合が密集しすぎている
「徒歩2分」と記載されていても、どの改札から2分なのかによって実際の利便性は大きく変わります。
物件を見に行く際は、必ず主要出口からのルートを自分で歩いて確認することをお勧めします。
現場での確認ポイント:物件内覧の際は、平日の朝・昼・夕方の3回、時間を変えて周辺の人の流れを確認するのが理想です。同じ駅近でも、時間帯によって人通りの質が大きく異なることがあります。
駅近の価値はこれからも変わらない
名古屋において、今後も駅近店舗の需要が大きく下がる可能性は低いと見ています。
ただし、「駅に近いだけで選ばれる」という時代でもなくなっています。
立地の良さを活かすには、業態との相性・導線の質・周辺環境まで含めて総合的に判断することが大切です。
名古屋で店舗や事務所など物件をお探しでしたら日建コーポレーションへぜひご相談ください。